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SHTの最終巻を読んでボロッボロに泣きました。
1巻の発売日いつだっけ?!と調べたら5年前で思わず天を仰ぎました。
BLあるある、応援してるシリーズが多すぎてあれもこれも応援してたら累積して年単位で時が流れがち。

SHTを知らない方のために二人の関係性を説明しておくと「人生勝ち組爽やかクズ×愛が重すぎるストーカー気質メンヘラ」です。
いやどうやったらハピエンにたどり着くねん…と思われるかもしれませんし、実際1巻の段階ではそんなにハッピー✌️✌️という感じの終わり方でもないです。ひとまず攻めが受けの勢いに負けて…みたいなところからが本当の始まり。徐々にお互いを理解していくようになるのです!そこが最高!!!

不安定な関係の二人なので、ものすごく喧嘩するし、すぐ別れるんですよね。
でもそうやってぶつかることが、この二人が一緒に生きていくために必要である…ということを描いていたのが3巻だったわけですが、も〜〜〜ウルトラハッピーエンドでした。
私ごとなのですが最近コミュニケーションについて考えていて、自分なりに出した答えと、SHT3巻でコール(受け)が出した答えがたぶん本質的には同じで、それもあって勝手に胸を打たれてしまったのもあるかもしれません。

数年前に、もともと下手くそな対人関係がさらに悪化して人生でもかなり辛かった時期がありました。
その頃書いてた日記なんですけど「どうしてしたくもない約束をしてしまったんだろう」というのがありました。
それを読み返した2021年のわたしは「いや知らんがな断ればいいじゃん」と思いました。
思ったんですが、よくよく読んでみると、当時の自分には「断る」という選択肢がなかったんですよ。そのことに気づいていなかったと思うんですね、恐ろしいけどたぶんまじめに。
その後、働きながら交渉という能力を身につけたり、なんだかんだと理由をつけてお断りをすることもできるようになり、20代半ばにして初めて"コミュニケーションって何でもかんでも受け入れるってことではないんだ…"と知ったわけです。
コミュニケーションって単に自分の思ってることを伝えたり、単に相手の望むことを受け取ったりすることではなくて、自分の思いと相手の願いの中間地点で妥協し合うことなのでは…????と、最近思い始めました。もしかしてこれ小学校で習うことですか???????(たぶんそうですね)

「パラソルでパラシュート」を読んでからあまりにも心が軽やかなのですが、なんというか、生きていられるだけのお金は稼げていて、特に不健康でもない今ってもしかして最強なんじゃないか?と思いました。
積極的に失敗なんてもちろんしたくないですが、失敗しても笑いに変えられたらそれでいい、というパラソルのメッセージがあまりにもまっすぐわたしの胸に刺さって。
人間関係の偏差値15くらいだと思うので、だからこそ見栄はるだけ無駄というか、できないことを受け入れて楽しんで、でも自分も他人も諦めないまま生きていけたらいいなと思いました。

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